はじめまして、助教の春山です。
今回は、学部 3 年生が研究分野科目で何を学んでいるのか、とある金曜日を例にご紹介します。
学部 3 年生の金曜日は研究分野ごとに「演習」「実験実習」という授業が組まれています 。
私たちの研究室でカリキュラムの柱となっているのがPBL(Project-Based Learning。先日の J-Air さんとの産学連携記事もぜひご覧ください)と、ミニ卒(卒業論文に向けた小さな研究)です。
4 月当初は、研究論文の探し方や読み方、そして研究の始め方について話し合いました。
「そもそも研究の”仮説”ってどうやって立てるの?」
「日常の中で “問い”を持つってどんな感じ?」
そんな、研究の一番はじめの一歩について、学生と一緒に考えました。
研究に慣れてくると、問いの鋭さや仮説の筋の良さを、つい無意識に評価してしまいがちです。ですが、この科目で大切にしたいのは問いの鋭さそのものではなく、学生自身が立ち止まって「なぜ?」と考え、試行錯誤しながら自分なりの仮説にたどり着く、そのプロ
セスではないかと思います。
PBL では、航空会社からの依頼に応じた介入案を提供するべく、効果検証を目的とした研究計画、ヒアリング、現場視察などに取り組んでいます。
そんな研究室の特色が詰まった、ある金曜日。
朝は、J-Air さんとのミーティングの振り返りと、今後の方針についてのディスカッション 。
続けて、ミニ卒で何を研究するかについての進捗報告を行いました。4 月当初はまだぼんやりしていた「何を研究したいか」が、少しずつ輪郭を帯びてきているようです。
この学部 3 年生は、私が研究室に着任してから初めて担当する学生さんたちです。研究を始めて約 3 か月、それぞれが自分の言葉で「明らかにしたいこと」を語り、「どのような方法で実現できそうか」考えを巡らせる姿に、密かに感動していました。
午後は、SPSS をインストールし、実際の調査データをコーディングして基礎的な分析を行う、という一連の作業を体験してもらいました。(研究室には多くの PC がありますが、そのうち 5 台ほどに SPSS を入れており、比較的自由なタイミングで利用できます。)


「分析」「統計」と聞くと身構えてしまう学生が多いかなぁ。
心配をよそに、初めての分析ソフトをスイスイと使いこなしていく学生さん。統計的な思考を使って疲れも出たのでは・・・と少し気にかけていたのですが、授業が終わると思い思いにサークルやアルバイトへと向かっていきました。大変たくましく、心強く、何よりでございます。
この授業を通して、研究の楽しさを知り、工夫する力を身につけ、納得のいく論文につなげてもらえたら嬉しいです。
皆さんの、これからの成長を楽しみにしています。

授業開始に少し遅れていくと、見覚えのある荷物だけが置かれ、姿はなく・・・。何事かと思いました(笑)分析に使うPCを取りに院生室に向かっていてくれたようです。
この日は、普段使用しているお部屋が使えなかったのですが、9階の眺望の良いお部屋で授業を行うことができました。